ミノキシジルの欠点を改良したピディオキシジル

ミノキシジルを使いたいけど副作用が気になって躊躇している。
過去に使ったことがあるけど、痒みが出て使えたものじゃなかった。

 

最強の毛生え薬ミノキシジルは副作用があるために使えないって人も一定数いるんですよね。

 

また、ミノキシジルは浸透力がイマイチなので外用薬ではあまり実感できないって方も少なくないです。

 

実は、これらミノキシジルの欠点を改良した成分が登場しました。
それが、「ピディオキシジル」です。

 

ピディオキシジルとは、別名:ミノキシジル誘導体とも呼ばれている成分で、ミノキシジルと似た分子構造を持つ成分のこと。

 

正式名所は「ピロリジニルジアミノピリミジンオキシド」で、海外では「KOPYRROL(Pyrrolidinyl Diaminopyrimidine Oxide)」「Triaminodil」って表記されるみたいです(読み方はわからん…)。

 

ピディオキシジルっていうのは日本独自の呼び方のようで、「pidioxidil」って検索しても海外の情報は出てきません。

 

・ピディオキシジルの驚くべき効果

 

ピディオキシジルの効果としては、次のことが各論文(後で詳しく見ていきます)で明らかになっています。

 

  1. 線維芽細胞の増殖阻害の抑制
  2. 休止期から成長期への移行を誘導
  3. 初期発毛率においてミノキシジルより優れている
  4. 皮膚吸収率においてミノキシジルより優れている
  5. 刺激性が低い

 

これらの効果は、あくまでも”ラット(マウス)”を使った実験で明らかになっているだけなので、人への効果は不明です。

 

また、分子構造がミノキシジルと似ているということで「ミノキシジルと同等の効果がある!しかも副作用なし!」って宣伝されがちですが、ミノキシジルと同等ではないです。

 

ミノキシジルのような発毛効果は明らかになっていません(あくまでも毛の成長率というデータしかなかったです)。

 

このサイトでは口を酸っぱくして書いていますが、スカルプエッセンスや育毛剤に配合されている成分で薬以上の効果は望めません。

 

なので、ピディオキシジルとミノキシジルの効果については、
ミノキシジル>ピディオキシジル
と考えておいた方が良いです。

 

とはいえ、
「ミノキシジルは副作用が出て使えない」
「副作用が心配だから使いたくない!」
って人も多いはず。

 

そういう方にとっては、刺激性が低いとされているピディオキシジルは選択肢の一つとしてよいかと思います。

 

マウスとはいえ、しっかりと結果を出している数少ない成分ですからね。
何も結果を出していない成分しか入っていない育毛剤を使うよりも十分期待できます。

(補足)ミノキシジルの効果と作用機序について
ピディオキシジルについての効果を知る前に、ミノキシジルの効果や作用機序について簡単にまとめておきます(ここをわかっていないと、ミノキシジルとの違いが判らないので)。

 

ミノキシジルの効果っていうのは、血管拡張作用、細胞増殖因子の産出促進、毛母細胞アポトーシス抑制など、様々なことが考えられてます。

 

発毛効果があるとして唯一国内で認められている成分なのですが、正確な作用機序についてはまだ不明な点が多い成分とされています。

 

国内では、大正製薬から販売されている「リアップ」シリーズに唯一含有されていて、日本皮膚科学会の男性型脱毛症診療ガイドラインでは「強く勧められる」とする推奨度Aとなっています。
関連記事:ミノキシジルの効果について

ピディオキシジルの効果を文献から読み解く1

一つ目の文献は、アメリカのKumarOrganicという会社が公開している下記の論文を見ていきます。

この文献の冒頭では、ピディオキシジルには次の効果があると記されています。

  • rejuvenates hair follicle(毛嚢を若返られせる)
  • incerases the growth of hair(髪の毛が成長する)
  • protects against hair loss(脱毛を防ぐ)
  • favors a better hair anchoring(より良い髪の固定を助ける)

では具体的に、どのような実験が行われたのか?見ていきます。

線維芽細胞の増殖阻害の抑制


一つ目の実験が、試験管の中でマウスの細胞を使った実験(In-vitro study)が紹介されています。

 

▼論文に掲載されている画像を拡大してみたけど見にくくてスミマセン…

 

この実験の前提として、トルブタミドという成分の影響によって線維芽細胞の増殖が阻害されることが記載されています。

 

線維芽細胞とは、真皮のコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンを作り出す細胞のこと。

 

育毛について調べているとよく目にするFGFっていうのは、線維芽細胞を増殖させる成長因子のことです。

 

ミノキシジルの作用機序の一つには、FGF7(別名:ケラチノサイト増殖因子(KGF、ヒトオリゴペプチド-5))と呼ばれるFGFの一種の産出を促進することで、毛母細胞の分裂や増殖を促すこと。

 

つまり、線維芽細胞を増殖させることは、毛髪にとっては超大事な働きをするってこと。

 

逆に言えば、線維芽細胞の増殖を阻害されてしまうと、毛髪にとっても悪影響が考えられる。

 

今回の実験では、試験管の中の細胞にピディオキシジルを添加することで、線維芽細胞の増殖阻害を58.7%抑制することが明らかになっています。

 

つまり、ピディオキシジルの作用によって、毛髪に超大事な線維芽細胞の増殖を助ける働きがあるってこと。

 

ミノキシジルでも同様の実験が行われており、ミノキシジルとピディオキシジルでは同等の効果が確認されています(グラフが似ている)。

 

休止期から成長期への移行を誘導

次は、マウスを使った生体実験。

 

 

マウスにピディオキシジル(0.5%)、ミノキシジル(0.5%)を塗布し、成長期の体毛量を測定しています。

 

ピディオキシジル、ミノキシジルが添加されていないものに比べ、ピディオキシジル・ミノキシジルを使った群が明らかに体毛量が増えていることがグラフでわかります。

 

この実験から、マウスにピディオキシジル0.5%を使うことで、マウスの毛が休止期から成長期への移行を誘導したことが明らかになっています。

 

休止期っていうのは抜ける準備期間のこと。

 

AGA(男性型脱毛症)の場合、健康的な人と比べると休止期の毛が増え、成長期の毛が減ることが明らかになっています。

 

つまり、休止期から成長期へと誘導することで、しっかりと毛が育つよう助けられるということ。

 

しかも、グラフの通りミノキシジルよりも若干ですがピディオキシジルの方が成長期の体毛量が多いことがわかります

 

このことから「ピディオキシジルはミノキシジルと同等の効果がある」って宣伝されているわけです(後述するけど、全てにおいて同等という意味ではない)。

 

安全性・副作用

最後に、安全性についての実験も紹介されています。

 

ウサギの皮膚、ウサギの目、モルモットの皮膚にピディオキシジルを添加しても、刺激は確認されなかったようです。

 

以上のことから、ピディオキシジルは刺激性が低い成分だとされています。

 

ピディオキシジルの効果を文献から読み解く2

次は、国内の特許論文にもピディオキシジル(ミノキシジル誘導体)についての記述があったので紹介しておきます。

※下記の文献を参照しています。
日本国特許庁
日本たばこ産業株式会社.特開平5-202037.1993-8-10

この文献には、ミノキシジル誘導体とミノキシジルとの比較実験が3つ紹介されています。

毛の再生率

一つ目が、剃毛したマウスの毛の再生率の比較。

 

マウスの背部毛を剃毛し、ミノキシジル誘導体・ミノキシジル・その他を塗布するグループに分類。
それぞれの群に1匹あたり1日100μlを塗布し、その後の発毛の割合を肉眼と写真で評価しています。

 

▼その結果が下図。

 

グラフの通り、10日経過時点ではミノキシジルよりもミノキシジル誘導率の方が毛再生率が高いことから、初期発毛率の点でミノキシジル誘導体が優れているとされています。

 

経皮吸収率の比較

二つ目の実験が、どれだけ皮膚に吸収されるのか?という比較実験。

 

ラットの背部毛を剃毛し、ミノキシジル誘導体を1ml塗布し、15時間後40時間後に皮膚を採取し、皮膚と筋肉中への吸収量を測定しています。

 

▼その結果が下図。

 

グラフの通り、ミノキシジル誘導体の方が吸収率が高くなっているとされています。

 

このことから、ミノキシジル誘導体の優れた経皮吸収性を有することが明らかになったとされています。

 

皮下組織中におけるミノキシジルへの変換

三つ目の実験が、ミノキシジル誘導体が皮下組織中でミノキシジルへの返還を確認する実験が行われています。

 

今回調べて驚いたのですが、この文献によるとミノキシジル誘導体は、吸収された後にミノキシジルとフタリド誘導体というのに加水分解されるとのようです。

 

二つ目の実験と同じように、ラットを剃毛し、ミノキシジル誘導体1mlを塗布し、0時間・15時間・30時間・45時間・60時間後にそれぞれ皮膚を採取し、皮膚中におけるミノキシジル誘導体とミノキシジル残存濃度を測定しています。

 

 

図の通り塗布後15時間後に、ミノキシジル誘導体約26μgがラットの皮膚中に吸収され、そのうち約15%の約4μgがミノキシジルに変換されている。

 

以上3つの実験から、この文献では以下のように結論付けている。

以上の試験結果より明らかなように、本発明化合物は、改善された経皮吸収性と優れた育毛効果をもち、しかも安全性が高く、育毛剤として応用することができる。

ピディオキシジルに関する文献を読んだ感想

今回紹介した2つの文献は、どちらも人ではなくマウスを使った実験だということには注意が必要。

 

マウスで良い結果が出る=人でも良い結果が出る
って意味ではないですからね。

 

文献では確かにピディオキシジルの効果について記されていたけど、これをもってミノキシジルと同等の効果っていうのは、ちょっと言い過ぎかなって感じてしまいますね。

 

ミノキシジルの正確な作用機序は未だにわかっていませんが、細胞アポトーシス抑制や成長因子の産出促進など、様々なことが解明されつつあります。

 

しかも、ミノキシジルは人を使った臨床実験でもしっかりと結果を出しており、国内では唯一の発毛効果がある医薬品成分として許可されています。

 

一方のピディオキシジルは、あくまでもマウスを使った実験であり、ミノキシジルと同じ効果があるとはいえないのかなーって思います。

 

とはいえ、マウスを使った実験ではしっかりと結果を出しているのも事実。

 

しっかりと実験結果が出ている成分が少ない中、いくつかの実験が行されているのは信ぴょう性が高いですね。

 

また、「ミノキシジルを使いたくない」って方にとっては、うれしい成分ですよね。

 

副作用が原因で使えない人もいるので、そういう場合は、一つの選択肢としてありなのかな、と思います。

 

実際、ピディオキシジルを配合するスカルプエッセンスは評価が高いですし、女性の間でも人気のまつ毛美容液にも配合されていて、そちらもかなり評価が高いみたいです。

 

効くのかどうかわからない成分が入ったものを選ぶよりかは、たとえマウスだとしてもしっかりと実験して結果を出している成分を選ぶのはアリだと僕は思います。

 

ただし、何度も書くけど効果についてはミノキシジルの方が圧倒的です。

 

何と言っても薬ですからね、その点は惑わされないように気を付けましょう。

 

AGAの原因5αリダクターゼの抑制効果はなし

今回見てきた文献では、抜け毛や薄毛の原因として考えられている5αリダクターゼ酵素の抑制効果は明らかになっていません。

 

生え際や頭頂部の薄毛は、5αリダクターゼという酵素と男性ホルモン・テストステロンがくっ付くことで、より強力な男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)が作られることで進行してしまいます。

 

現状、抜け毛や薄毛を抑えるためには、DHTの元となる5αリダクターゼを抑制することが必須。

 

残念ながらピディオキシジル単体では5αリダクターゼを抑制する効果が期待できないので、別途別の成分を併用する必要があります。

 

具体的には、「キャピキシル」という成分には、5αリダクターゼ抑制効果が臨床実験でも明らかになっています。

 

ピディオキシジル配合の育毛剤を選ぶ場合、キャピキシルがセットで入っているものを選んで置いた方が良いです。

 

ピディオキシジルの副作用は心配なし

ピディオキシジルの刺激性については、既に紹介した文献で、動物実験でも刺激性がないことが確認されています。

 

また、株式会社アンファーが販売する女性向けのまつ毛美容液の成分として販売されていることからも、副作用の心配はないです。

 

というのも、まつ毛に塗布するということは目に入るリスクも高いわけですが、それでも商品として許可されて販売されています。

 

まつ毛美容液の口コミを見ても副作用については特にありませんでしたし、後述するピディオキシジル配合の育毛剤も同じ。

 

ピディオキシジルは薬ではないので、成分の副作用については特に気にしなくても良いと思います。

 

ピディオキシジル配合の育毛剤

ピディオキシジルを配合した商品は少ないのですが、どれも臨床実験を行って論文に掲載されています。

 

それだけ他の成分よりも効果を出している証拠なので、使ってみる価値は十分にありますよ。

 

ピディオキシジルが配合されている育毛剤の中から、僕が実際に使った育毛剤を紹介しておきます。

フィンジア:臨床実験で結果が出たと専門誌に掲載


一番にお勧めなのが「フィンジア」です。

 

フィンジアは、臨床実験を行って論文も発表しているほど効果を証明している1本。

 

臨床実験では、フィンジアを使い始めて6か月で、ハゲている人の頭髪が明らかに変わったので話題になりました。

 

https://www.atpress.ne.jp/releases/160756/img_160756_2.jpg

 

一昔前までは、「育毛剤は効果がない…」なんてネガティブな口コミも多かったですが、フィンジアのように臨床実験で結果を出すのも増えてきています。

 

その背景にあるのが、ピディオキシジルなどの最新成分ですね。
フィンジアには2%の濃度で配合されています。

 

臨床実験では、写真による違いだけではなく、様々な数値のデータも公表されていますが、軒並み好成果を出しています。

 

https://www.atpress.ne.jp/releases/160756/img_160756_3.jpg

 

効果重視・エビデンス重視で選ぶならフィンジアはかなりおすすめです。

 

良くわからない成分が入った育毛剤を使うよりは、臨床実験で結果を出しているのを使ったほうが良くないですか?

 

写真の人のように、使い続けることで見た目に明らかに違いが出る方も少なくないです。

 

「ちょっとヤバくなってきた…」程度で使い始めるのがベストですね。

 

→ フィンジアの公式サイトへ

 

ボストンスカルプエッセンス:980円から始められる

 

ピディオキシジル配合の二つ目の商品が、「ボストンスカルプエッセンス」。

 

ボストンスカルプエッセンスは、残念ながらピディオキシジルの配合濃度は非公表となっていますが、キャピキシルも同時に配合されています。

 

また、僕はまだ確認できていないのですが『先端医療と健康美容』という専門誌で臨床実験データが掲載されているようです。

 

フィンジアと同じように、商品としてしっかりと結果を出している1本となっています。

 

ボストンスカルプエッセンスは、「らくトク便(定期コース)」を利用すれば初回980円で試せるキャンペーンが開催されています(期間限定)。

 

最低3回の継続が必須という契約にはなるけど、返金保証が用意されていますし、「とりあえず試してみたい!」って方には向いています。

 

僕は実際に使ってみたけど、

  • スポイトで使うのに手間がかかる
  • 塗布した後に髪がパリパリになる

っていうちょっと残念な点があるけど、臨床実験で結果を出しているので、試してみる価値はありです。

 

→ ボストンスカルプエッセンスの公式サイトへ

 

まとめ

ピディオキシジルについては、「ミノキシジルと同等の効果が副作用なく使える!」なんて良いことが書かれがちだけど、調べた限りでは人を使った臨床実験データは見つけられませんでした。

 

マウスではそれなりの結果を出しているのは見てきた通りだけど、これをもって手放しで最強の成分!とは言えないですね。

 

とはいえ、ピディオキシジルを配合する「フィンジア」「ボストンスカルプエッセンス」の2つがそれぞれ臨床実験で結果を出しているのは事実。

 

ミノキシジルと同じ効果!とはいえないものの、キャピキシルとピディオキシジルの組み合わせでかなり期待できるって感じですね。

 

エビデンスデータがしっかりと専門誌に載っているので、エビデンス重視・効果重視で選びたい!って場合、これらのスカルプエッセンスを選ぶことをお勧めします。

 

僕がそれぞれの商品を使った感想や詳しい成分の解説は次の記事でしているので、参考にしてみてください。

 

 

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