ミノキシジルの効果・副作用をどこよりも詳しく解説いたします

今回は、有効成分ミノキシジルの効果・副作用について詳しくお伝えしていきます。

 

相棒の主人公・杉下右京役を演じる水谷豊さんが、大正製薬『リアップX5』のテレビCMに出演していることもあり、「ミノキシジル」という言葉が一般的になってきましたが、その効果や副作用についてしっかりと理解している人はまだまだ少ないです。

 

ミノキシジルは元々、降圧剤として使用されていた有効成分ですが、患者の副作用として多毛症があったため、薄毛治療として使用されるようになった薬です。

 

ミノキシジルは、日本皮膚科学会が発表した『男性型脱毛症診療(2010年版)』において、「行うことを強く推奨する」A評価を獲得しています。この発表では、「フィナステリド(商品名:プロペシア)」と「ミノキシジル」のみが、A評価を獲得しています。

 

それくらい、ミノキシジルは医師も推奨する期待できる薬ということですが、期待できるということはそれだけ副作用の恐れもある…ということでもあります。

 

ミノキシジルを使う上での注意点もまとめているので、ミノキシジル配合の育毛剤の使用を考えている方は是非、参考にしてみてください。

 

ミノキシジルの効果とは

 

ミノキシジルは、血管拡張作用がある薬であるため、元々は降圧剤として開発されていました。

 

一般的には、ミノキシジルの主な効果として、血管拡張作用による毛母細胞の活性化によって、髪の成長に必要な栄養素が運ばれやすくなり、発毛するといわれています。

 

しかし最近では、毛母細胞の活性化だけで発毛するのではなく、毛乳頭細胞に働きかけて成長因子の一種である細胞増殖因子の産出を促すことにより、発毛を促進することが明らかになっています。

 

”血管拡張作用として効果を発揮していると言うよりは、毛乳頭細胞に働きかけてアデノシンを分泌させ、VEGFやKGFなど細胞増殖因子の産出を促すことで効果を示す、と報告されています。”
引用元:『専門医が語る毛髪科学最前線』(板見智,2009,P75)

 

さらに、ミノキシジルには、成長因子の産出以外にも、毛母細胞の死滅を抑制する働きがあるのではないか?という推測も行われています。

 

ミノキシジルの発毛効果はsulfonylurea receptor(SUR)を作動させ,(2)血管平滑筋ATP感受性Kチャネル開放による毛組織血流改善,(3)毛乳頭細胞からのVEGFなど細胞成長因子の産生促進,(4)ミトコンドリアATP感受性Kチャネル開放による毛母細胞アポトーシス抑制,のいずれかを誘起し,成長期期間を延長して,矮小化毛包を改善することによると推察される.
引用元:ミノキシジルの発毛作用について

 

このように、ミノキシジルには、様々な働き(血行促進による毛母細胞活性化・成長因子の産出を促す・毛母細胞のアポトーシス抑制)により、発毛を促す効果が明らかになっています。

 

ミノキシジルのデメリット「吸収性が非常に低い」

 

発毛効果の期待できる唯一の有効成分であるミノキシジルですが、デメリットがあります。

 

それが、「吸収性が非常に低い」ということ。

 

既にお伝えしたとおり、ミノキシジルは元々は降圧剤として開発されており、当時は経口薬として使用されていました。しかし、薄毛治療として使用されている現在では、塗り薬(経皮吸収)として使用されることがほとんとです。

 

ミノキシジル配合の育毛剤を、生え際や頭頂部に塗って使用する場合、非常に吸収率が悪いということが明らかになっており、これがこの成分の大きなデメリットとなっています。

 

ミノキシジルは、育毛剤としての作用効果は優れているものの、それ自体極性が高く経皮吸収性が低いという欠点、または、連用による動悸等の副作用の出現など安全性の問題を有し、育毛用外用剤としての適用には若干の問題が残されている。
引用元:ミノキシジル誘導体及びそれを含有する医薬

 

当たり前ですが、吸収率が悪ければ、なかなか効果を感じられないという方もおられます。また、より効果を高めるためにタブレット(錠剤)タイプのミノキシジルを利用する方も増えつつあります。

 

吸収率の悪さがデメリットのミノキシジルを改良し、吸収率を高めて作られたのが「ピディオキシジル(ミノキシジル誘導体)」です。ピディオキシジルは、医薬品ではないため、化粧品に配合することが可能な成分として市販の商品にも配合されています。

 

スカルプDの販売元であるアンファーが販売しているまつげ用育毛剤にも配合されており、その効果を実感されている方が多く話題になりました。

 

最近では、「育毛スカルプエッセンス」と呼ばれる医薬部外品ではなく、化粧品に分類される育毛商品にも配合されるようになり、ミノキシジルよりも吸収率が高く・安全性が高いということで注目されています。

 

参考:育毛スカルプエッセンス徹底まとめ【医薬部外品では実感できなかった方必見!】

 

ピディオキシジルは、吸収率・安全性が高まったものの、その他の効果については、ミノキシジルよりも劣ってしまうのが現状です。

 

そのため、より効果を求める方は、ミノキシジルタブレット(錠剤)を利用されるようになっています(タブレットについては後述します)。

 

ミノキシジルは生え際・頭頂部どちらに効果的なのか?

 

ミノキシジルは、基本的には生え際・頭頂部のどちらでも効果的です。実際、ミノキシジル配合の育毛剤『リアップX5』にも、効果について部位の限定はありません。

 

ただ、実際に使った方の中には、「生え際に効かない」と仰る方も少なくありません。

 

生え際の後退は、頭頂部の薄毛と比較すると、薄毛対策が難しいということがあります。これはミノキシジルだけに限った話ではありません。

 

生え際の後退対策が難しい理由としては、次のような点が上げられます。

 

  • 薄毛の進行に気づきにくい
  • 皮脂の分泌が過剰なため育毛剤の成分が浸透しにくい

 

頭頂部の薄毛の場合、自分では見えないものの、他人から指摘されることが珍しくありません。

 

しかし生え際の後退は、それなりに髪の毛が伸びていると気づきにくく、正面から見てもM字に後退しているのは分かりにくいのです(鏡に向かって少し下を向くことで、M字後退がハッキリとします)。また、生え際のM字部分は、皮脂の分泌が過剰であるため、育毛剤の成分が浸透しにくくなっています。特にミノキシジルは、既述の通り吸収率が悪いため、生え際は実感しにくいといわれています。

 

『リアップX5』の販売元である大正製薬の公式ホームページには、次のような質問も掲載されています。

 

Q2:リアップX5プラスはどんな人に効きますか?
A2:リップX5プラスは成人(20歳以上)の男性で、壮年性脱毛症の方に適しています。壮年性脱毛症とは一般的に遺伝性の薄毛又は抜け毛で、ゆっくりと何年もかかって進行し、目立つようになるものです。言いかえれば、徐々に進行する家族性のものです。
お客様の家系に薄毛・抜け毛の人がいなく、また脱毛症の種類の判断が困難な場合には、薬剤師にご相談ください。リアップX5プラスは下図に示すようなパターンの脱毛あるいは薄毛を持つ方に適しています。

引用元:RiUP X5 PLUS(リアップX5プラス) に関するよくあるご質問 | 大正製薬

 

このように、ミノキシジルは生え際は特に実感しにくいといわれていますが、実際にところは、生え際・頭頂部に関係なく効果があることが認められています。

 

ミノキシジルの副作用(かゆみ・ミノキ焼け・むくみ)

 

ミノキシジルの副作用は、塗布した部位が炎症を起こす「ミノキ焼け」と呼ばれるものが最も多くなっています。その他には、「頭皮の痒み・むくみ・かぶれ・頭痛・めまい」などが挙げられます。

 

ミノキシジルを配合する育毛剤『リアップX5』の添付文書にも、次のような注意書きがされています。

 

使用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに使用を中止し、この説明書を持って医師又は薬剤師に相談してください。

引用元:リアップX5添付文書

 

ミノキ焼けをはじめ、頭皮の炎症やかゆみが起こってしまった場合、頭皮環境が悪化してしまうため、抜け毛が増えてしまう恐れがありため、十分注意する必要があります。

 

吸収率の低いミノキシジルですが、薬である以上、このように副作用があるのも事実です。

 

『リアップX5』は、OCT販売(医薬品ではあるがドラッグストアなどで販売)されているので、手軽に購入しやすい商品となっていますが、このような副作用があるため、取り扱いには十分注意する必要があります。また、ミノキシジルの副作用が出てしまった場合、もう一度ミノキシジルを使うことはできない(副作用の恐れが高いため)ので気をつけないといけません。

ミノキシジルに初期脱毛はある?

 

ミノキシジルの副作用として誤解されがちなことの一つに、「初期脱毛」があります。初期脱毛とは、ミノキシジル配合の育毛剤を使用し始めた直後に、抜け毛が一時的に増えてしまう状態のことです。

 

これは、副作用ではなく、しっかりとミノキシジルの効果が出始めている症状なので安心してください。

 

基本的には、ミノキシジルを使用し始めて1ヶ月〜2ヶ月の間に、初期脱毛が現れ始め、収まることが多くなっています。

 

初期脱毛が起こってしまうメカニズムは、休止期にあった毛包が成長期に入る際、古い髪が抜けているだけとなります。そのため、副作用ではなく、しっかりと効果が出始めている証拠といえます。

 

ミノキシジルに耐性はある?

 

ミノキシジルを使い続けることによる耐性についての公式的なデータは見つけることができませんでした。

 

ただ、大正製薬の『リアップX5』による長期投与試験結果によると、1年の長期使用でも、問題なく実感されているというデータが公表されています。

 

参照:臨床データで見る発毛効果(長期投与試験)

 

このデータから分かるとおり、最低1年間は耐性も関係なく、使い続けることで十分効果が期待できます。3年・5年・10年というより長期なデータについては掲載がありませんが、使い続けることによる耐性はあまりないのではないか?と個人的には思います。

 

ミノキシジルを女性が使うことは可能なのか?

 

ミノキシジルは女性が使うことも可能です。実際、大正製薬からはミノキシジルを1%配合した女性用育毛剤『リアップジェンヌ(旧:リアップレディ)』が販売されています。

 

『リアップジェンヌ』を使用した臨床試験結果も下記のページに掲載されており、しっかりと発毛効果があることが記載されています。

 

参照:臨床試験結果|RiUP リアップリジェンヌ|大正製薬

 

ただし注意点としては、男性と同じ濃度のミノキシジル配合の育毛剤を使うには気をつける必要があるということです。

 

実際、ミノキシジルを5%の濃度で配合している『リアップX5』には、「使用上の注意×してはいけないこと」として次のような記述があります。

 

本剤は日本人女性における安全性が確認されていないため、女性の方はミノキシジル1%配合したリアップシリーズの女性用製品をご使用ください。
引用元:リアップX5添付文書

 

このような注意書きもわざわざしている点を見ると、女性が濃度5%のミノキシジル育毛剤を使うことは避けておいたほうが良いでしょう。

 

ミノキシジル配合の育毛剤の種類について

 

ミノキシジルを配合した育毛剤について、国内ドラッグストアなどでOCT販売されているのは、次の3種類のみとなります。

 

【国内で販売されているミノキシジル配合の育毛剤】

  • リアップX5
  • リアップジェット
  • リアップジェンヌ

 

これら3種類は全て大正製薬から販売されており、どれも頭皮に直接塗布する(経皮薬)となっています。

 

海外ではリアップではなく、「ロゲイン」「カークランド」など、ミノキシジル配合の育毛剤の種類がたくさん取り扱われています。

 

ミノキシジルタブレット(錠剤)について

 

ミノキシジルタブレット(ミノタブ)は、「最強の発毛薬」とも呼ばれており、利用されている方が増えつつあります。

 

ミノキシジルを内服薬に含めることは国内ではまだ許可されていないため、ドラッグストアなどでも販売されていません。ただ、AGAクリニックなどの薄毛治療を行っている病院では、医師の責任の下で処方するようになっています。

 

ミノタブは、錠剤タイプであるため服用(経口摂取)するタイプの薬であり、塗り薬よりもより効果を実感しやすくなっています。ただし、その分副作用の恐れも高まるため、使用する際は、必ず医師の診察の上、服用する必要があります。

 

ミノキシジルを注射で局部に注入する「育毛メソセラピー」

 

ミノキシジルタブレットは、効果を期待でいる反面、副作用の恐れが非常に高いというデメリットがあります。塗るタイプのミノキシジル育毛剤は、吸収率が非常に低いというデメリットがあります。

 

それらのデメリットを考慮して開発されたのが、「育毛メソセラピー」と呼ばれる、ミノキシジルを局部に注射する施術方法です。

 

育毛メソセラピーは、注射器を使って薄毛部分に直接注入するため、育毛剤で外部から塗布するよりも効果を実感しやすくなっています。ミノキシジルだけでなく、成長因子(グロースファクター)やその他栄養素を直接注入する施術を行う病院・クリニックも増えています。

 

また最近では、注射針を使わない「ノーニードル法」と呼ばれる方法で注入する技術もあり、注目されています。

 

育毛メソセラピーで実感される方は非常に多く、これからより注目度が高まってくる施術の一つとなっています。

 

リアップ以外のミノキシジル配合育毛剤の購入方法

 

大正製薬以外のミノキシジル育毛剤やミノキシジルタブレット・育毛メソセラピーを使った施術を行うためには、国内のAGAクリニックを受診する必要があります。

 

海外の育毛剤やミノタブは、インターネットを使って個人輸入代行業者(オオサカ堂)などで購入することも可能ですが、偽薬を送られるリスク・副作用のリスクを考えると、しっかりと医師の診察を受けて購入することをおすすめします。海外産のミノキシジル(ロゲインやカークランド・ミノタブなど)を個人輸入代行業者で購入し服用して、万が一体に異常が出た場合、自己責任となってしまいますので気をつけましょう。

 

ミノキシジルの処方を行っている人気のAGAクリニックについては、次のページで解説しているので是非、参考にしてみてください。

 

参考:AGA治療を本格的に行いたい方へ【AGA専門クリニックの失敗しない選び方】

 

 

以上、ミノキシジルについて詳しい解説でした。
ミノキシジルは、フィナステリドと並んで非常に効果の高い薄毛治療薬となっています。

 

しかし薬である以上、副作用の恐れがあるため、個人の判断で安易に購入・利用するのはあまりおすすめできません。既述の通り、特にミノタブなどの使用を検討している場合、専門病院を受診して、医師の診察を受けるようにしましょう。

 

また、副作用のリスクなどを考える場合、まずは医薬部外品の育毛剤を使って対策に取り組むのも方法です。

 

僕自身、副作用の恐れのない医薬部外品の育毛剤を使って育毛に取り組んでいますが、とても満足した結果を得ることができています。おすすめの育毛剤については、次のページで詳しくご紹介しているので是非、参考にしてみてください。

 

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